あとがき「状態方程式」

 さて、「状態方程式」はいかがだったでしょうか?
 「これの何処が『状態方程式』?」と思われる方もおられるかもしれません。
 えー……タイトルと内容は全く関係ありません。ハイ。すみません。陳謝。
 ちなみに、高校の理科で化学もしくは物理を選択された方ならこの「状態方程式」という名前は耳にされたことと思います。

理想気体においては
PV=nRT(P:気圧、V:体積、n:モル数、R:気体定数、T:絶対温度)が成り立つ、という式ですね。うーん、書いた本人もぼちぼち記憶の彼方に消えそうな状態です。

 これを書いていた時は高三の大学受験生でした。嫌気のさす勉強に少しでも華を加えようと無駄なあがきが「小説のタイトルに勉強と関係のあるものを使う」という読む人のことを全然考えていなかった結果がこれです。
 今となってはお話の内容と題名が頭の中で一致してしまっているので変更するつもりもなく。へへへ。

 で、その受験生がこれだけの話を12日で書き上げてしまうのはどうよ、という気もするのですが……。
 あ、でも、家ではお話は書いていませんでしたよ! って、それって……。
 いや、まあ聞いても仕方のない国語とか、授業が判らない且つつまらない物理とか、利になりそうにない授業でのみ内職しておりました。

 その時期に書いていた話、ってのは勢いがあって、自分の中では黄金時代だったなあ、の感があるのですが特にこの「状態方程式」はお気に入りでした。

 この頃は安部公房にはまっていて、「こういうシュールな話がかけたらいいなあ」というのが始まりだったと思います。「どうしてそうなるのか」というのは置いといて、現象に対して対応する人のありさまを書いてみたいとか。
 情報の大半をになう眼が案内人と共にありながら耳は風の音を聞いているとか、腕の触覚は全く違うものを感じている不安とか。掘り下げていけばそれはそれで新しいテーマで面白い話が書けたと思います。

 ところが、私は案内人さんに転んじゃった訳ですね。
 案内人さんと、案内人さんと喜由のやりとりに。それで最初は中年になるはずだった案内人さんが青年になったりして。

 ワープロ打ちするのに改めて読みなおすと来年単行本出すつもりの(とさりげなく(?)宣伝)「異星人達」の主人公格二人のやりとりにも似ているような。
 今の私にこんなしぶい人が書けるんだろうか……。

 この「状態方程式」、本人が気に入ってたのでたくさんの人に読んで欲しいと思って同人誌に載せることも考えたのですが、いかんせん、イラストが……どうしてもグロくなる。
 結論から言うとその分心置きなくHPに載せられたのですが……長かったですね。ここまでたどりついた方はおられたのでしょうか。

 圧縮ファイルをダウンロードできるようにした方が……とは思うのですが……やり方を勉強しないと……。
 お、そこの心優しき先輩! ちょっとこっそり教えていただけませんか? って、こんなところに書いてどうするよ。

 とにかく、ながのおつきあいありがとうございました。今回はあとがきもながくなりました
ね。何か心に響くものがあれば幸いです。感想なぞいただけたら喜び踊ります。

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