あとがき「もげる」

 設定は不条理系っぽいけど、実は単なる暗い話「もげる」いかがだったでしょうか?
 もう十年以上昔に書いた話になるんだよなあ・・・(しみじみ)あの頃は若かったなあ・・・。
 この頃は実験三昧且つ試験を控えていた、ということで一年間で書いたお話がこれともう一本短いやつだけ、
というていたらくでした。しかも、こんな暗い話・・・。
 救う、救われるとかなんか暗い事をぐるぐると考えていた時期だったんですね。

 最初に書いた時は第二章と第三章の間の切り替えが欲しくて適当な現実的なエピソードを入れたのですが、
こちらだとちゃんとページ繰りして気分切り替えができるぞ、ということで中途半端な設定を使わずにすみました。
 前半の二人と後半の二人が一緒の人たちなのか、それは読者様の判断にお任せします。

 最初は最後、腕が「抜ける」予定でした。
 その後、「離す」という結果は私的には満足できるアイデアでそちらに変更しました。
 本当は「もげる」って漢字だったのですが、変換してもでてくれないし、どうせ読めない人もいるだろうし、とひらがな
でいっちゃいました。
 いい加減だよなあ。

 実を言うと、この話は友人達と始めた同人誌の第二巻目に載るはずでした。
 でも、結局2巻目はでることなく・・・5年ぐらい経ったかな、さすがにもう続刊はでないだろう、ってことで。
 こうなる事を予測して読みきり載せたんだよな・・・。漫画はまるっきりの連載形式をとっていましたが、まあ・・・・(笑)

 構成とか、二人きりの白い空間とか、なんかいろいろ。一気に書けてしまった作品でした。

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