あとがき「わらうき」

 最後までお読みいただき有難うございます。
 ひとまず「藤村貢」という人の作品を読んだことのない人もおられるだろう、ということで比較的読みやすい作品を選んだつもり……で、これです。暗い話はとことん暗いので。(ちなみに、こういう話ばっかり書いてる、と思われても困るのですが……)
 「こういう話、好き」という人とは是非、お友達になりたいですねえ。

 実は、「わらうき」のあとがきはこれで三度目だったりします。
 一度目はノートに書いた時、二度目は同人誌で書いた原稿をまとめて単行本を出した時、(その同人誌の中でもあとがきは書いておりましたが)そして、今回。
 内容的にはその単行本と一緒なので今更どうのこうの、という気持ちにならない、というのが正直なところです、ハイ。

 威圧的、偏考的、盲目的な「パパ」というキャラクターはこの前から別のお話で登場したりしておりまして、そのパパに対して「パパイヤ」を手向ける、というのがこのお話の最初のコンセプトだったような気がします。そのままで行くのはあまりといえばあんまりなので、結局こんな話になりました。
 第一回目では、渡真利さんは警察官で、最初は三人称、途中からいやになって一人称になってなんとかおしまいまで行くようになりました。仕上げたときは、よもや単行本になったり、HPで万人の目に触れることになろうとは思ってもみませんでした。はっはっは。
 この「パパ」というキャラクター、気にいってるかどうかはともかく、気分転換的には書きやすいので(恒久的には……精神力がついていかん)、シリーズ、ではありませんが、第二弾(「笑いの教示者」)、第三弾(「笑うマハラジャ」)があります。「笑いの教示者」は単行本(コピー本やけどさ)本年中に発売予定! 実はイラスト待ちやったりします。
 酔狂な方がおられれば、「わらうき」単行本、お売りいたしますぜ。へっへっへ。
 うーむ、初めて書いてから十二年、単行本出して十年も経ってるから話の内容に関するあとがきが書けていない……。

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