あとがき「呵々大笑」

 

 長らくのご愛読有り難う御座いました。本当に。
 とりあえず週刻みで読んだ方が多いかと思いますが、うっかり一気に読んでしまわれた方は相当疲れたことと思います。ご苦労様です。
 ノートにして88頁。だいたいノート一頁で原稿用紙2,3枚なので、200枚分ぐらいはいってるかと思います。結局殆ど手直ししてないし(をいをい)。いや、市販されてる本とかに比べれば短いとは思いますが、WEB上でこの長さはつらいかと。そんな長さを感じさせない楽しい話であればいいのですが。
 この「呵々大笑」、書いたのはもう10年以上も昔です。
 いやー、さすがに勢いがあります。
 というか、勢いしかありません
「笑う地蔵」でもでていたけいこちゃん、たつやというキャラがぽんと頭に浮かんで「いつかこいつらで話を書いてみたい」と思いつつ、話を書くのに引っかかりのネタとなる暗い過去や特別なイベントがないため、保留状態で・・・何年おいてたんだろ。
 それが、「誘拐した車が逃走時にひき逃げをしてまんまと逃げ失せる」という夢で見たネタを組みこんで見たくて書いたのがこの話。
 キャラが立ってるので、それを説明しつつ事件が起こる、と言うことで、見事、二部構成と相成りました。……ええ、本当は推敲すべき部分です。自分でもわかってます。しかし、ここにメスを入れると、大改造となって、週間連載は絶対無理だから……。
 途中でうまく書けなくなって中断していたのも作風がばらばらになった原因でもあります。一年半かかってるもん。こんなの、調子良かったら3ヶ月もかからない、って。(最近のペースだったらもっと時間かかるけど)

 そんなこんなの「学園しりあすラブストーリィ」。
だらけ切った話を、みさちゃんが「たつやを好きになる」というありえない展開で盛り上げてくれ、雨田君が「実は大会社の御曹司で誘拐される」というある意味お約束な事件に会い、「ついでに」たつやも誘拐され「隣の恋人探偵鳥井」と共に救出に行く「姉・絵梨」の女子高生とは思えぬ大活躍振り、そして・・・・・けーこちゃん、大爆発。
 後半は、書くペースが一挙に速くなりました。ホントに。
 その代わりと言っちゃあなんですが、誘拐事件が終わってからの話の適当なこと! まあ、エピローグなんだから、こんなもんでしょう、といういいわけだけは用意しています。(アカンやん)

 女の子に啖呵切らせるには、どうしても大阪弁でないと書けない、と言う特徴が私にはあります。いや、標準語とか江戸弁とかでも書けないことはないでしょうが、自分の中でのリアリティが不足してしまう。ニセモノとしか思えない。
 いや、だから、って別にけーこちゃんみたいな啖呵切ってる人がその辺にゴロゴロしてる、って訳じゃないですよ、大阪には。ちなみに私もあんなガラの悪い言葉はそうそう使いません。(全く使わない、とは言わない)
 だからこその大阪弁なんですが・・・・大阪弁のアクセント判らない人に、一体どこまで通用するモンなのか、と言う不安はあります。
 まあ、話の解釈一つでも読者によって異なるんだから、そんなに気にすることもなかろう、と心の中のもう一人の私は言うんですがね。(そして、このこだわりのなさが文章、小説のスキルアップを妨げるのであった・・・)

 ノートに書いてる時はあとがきに三ページぐらい使っていて、しかも「呵々大笑」に関しては結構真面目に話について語ってたぐらいで、言いたいこと(登場人物に関しての話とか)はあるのですが、これ以上長い話を読まされてもツライだけでしょうし、この辺りでやめておきます。(これでも長い、って)
 キャラに愛着はあるので、またなんかこの人達で話を書けたらいいなあ。(「笑う地蔵」も思ったよりちゃんとけーこちゃんとか動いてくれたし)
 あと、こいつらの10年後とか20年後とか考えたり。・・・・・・。

 実に長い話でしたが、ここまでのお付き合い、有難うございました。
 なんぞ感想をいただけると嬉しいです。当然ご指摘もありがたくいただきます。自分で穴だらけなのは判ってるので(苦笑)。

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