「隊長！ バナナです！」
不自然に存在するバナナの存在に、しゃあ隊員は原住民の一人の言葉を思い出していた。
タコタコ星人はバナナの傍にいる……
「隊長！ 隊長！」
慌てるしゃあ隊員に、ぐれべえ隊長は落ち着いたものである。
……っちゅうか、寝てるし……
ぐれべえ隊長あやうし！
「隊長、疲れが溜まってるんじゃあないですか？」
「そんなことないよ、大丈夫大丈夫」
ぐれべえ隊長は仕事熱心だ。
「……!?」
「どないした、しゃあ隊員」
しゃあ隊員はさりげなく画面端から現れた未確認移動物体に言葉をなくした。
「ぐ、ぐれべえ隊長！！」
「A？」
それこそ、まごうことなき写真でさぼさんから見せてもらったタコタコ星人だったのだ！！
黄色い、ややかたい表皮に包まれた謎の生命体、タコタコ星人。足の数は三本から多いものに至っては十数本に至ると言う。
ヒトの顔に当たる部分は見つからず、その表情を読み取る事は不可能。異星人とは思われるのだがその由来も地球への飛来目的も手段も謎に包まれている。
タコタコ星人と友好関係を持つというさぼさんはタコタコ星人は決してヒトを傷つけることはないと言っていたが……